By KOBEホワイトニング Posted 2023-06-30
歯を失ってしまったらどうすればいいの?放置する危険性と治療法とは?
虫歯や歯周病が進行や突然の出来事で歯を失ってしまうことがあります。
一度失ってしまってしまうと、乳歯でない限りは生え変わることはありませんので、歯科医院にて噛めるようにしていかなければいけません。
無くても見えないところだから、食事が不自由なくできるからと失ったところをそのままにしておくと他の歯や身体に悪影響が出る可能性があります。
失った歯を放置しておく危険性とそこを補うための治療法についてお話ししていきます。
失った歯を放置する危険性
1、噛み合わせが悪くなる
歯を失うと、以前あった場所にスペースが空いてしまいます。
そのスペースをそのままにしておくと、空いた場所を埋めようと前後に生えている歯が倒れるように傾いてきます。
一度傾いた歯を元に戻すことはかなり大変なため、動いてくる前に対処することが大切です。
また、以前は上と下で噛み合っていたはずの歯が片方無くなることで、噛み合う歯を探して歯が伸びてきます。
歯が伸びてくると、歯の根本が露出してきます。
歯の根本は、普段歯ぐきの中に埋まっている部分ですので、歯の質が少し柔らかく敏感です。
そのため、虫歯になりやすかったり冷たいものがしみるなど知覚過敏の症状が出やすいところになります。
このように他の歯の並びが少しずつ変化することで、噛み合わせが悪くなりきちんと噛むことができません。
歯並びが悪くなると、滑舌や発音にも影響が出てきます。
2、残っている歯への負担が大きくなる
人の噛む力は、体重と同じくらいの負担がかかっています。
その力を1本1本の歯に分散しているので、歯を失うことで他の歯にかかる力が大きくなります。
負担が大きくなればなるほど、他の歯にトラブルが起きて悪影響が出ることはイメージできるでしょう。
噛み合わせの負担が大きいことで、次の歯が喪失してしまう危険性もあります。
お口が開けにくい、痛みがある、開けると音が鳴るなどの顎関節症の症状も噛み合わせの負担の大きさやバランスが原因になること。
3、顔のたるみ、歪みの原因になる
左右でしっかり噛めず、片方ばかりで噛んでいるとお口の周りの筋肉が衰え、歪みやたるみにつながり見た目に影響が出ます。
また、お口の筋肉は首や肩の筋肉ともつながっているため、過度な負担はコリにつながります。
4、噛めないことで認知症のリスクも
失った歯は1本なのに放置しておいたことで悪影響がでて、他の歯を失う原因となります。
噛み合わせの悪さや噛める歯が少なくなっていくと、噛む回数も少なくなります。
噛むことと脳の活性化には深いつながりがあるため、噛めないことで将来的に認知症のリスクがあがる可能性があるのです。
失った歯のスペースを補う治療方法
歯がないところをそのまま放置しておくことで、さまざまな危険性がありますので、放置せずにそのスペースを補う治療が必要になります。
治療法はいくつかあるので、自分の希望に合った方法を選択していきましょう。
1、ブリッジ
失った歯のスペースの両サイドの歯を削り、橋のように被せ物をして補う方法です。
取り外し不要で、2本の歯で3本分の負担を補います。
普通の被せ物と変わらないため、見た目も違和感ないです。
ただし、ブリッジを作る際は健康な歯であっても、必ず歯を削る必要があるため削られる負担があります。
また、連続して繋がったような被せ物なので清掃に工夫が必要です。
しっかり清掃をしなければ、虫歯になるリスクが高くなります。
保険適用で行えますが、喪失している歯の本数によっては保険適用できない場合があります。
他に材料の種類や歯と同じ色にしたいなど審美的なものにこだわるのであれば、保険適用外もあります。
2、入れ歯
ブリッジと同じように、空いているスペースの両サイドを使って人工歯でスペースを補う方法です。
ブリッジとは違い、歯を削ることはしないので負担は少ないですが、装着時に人工歯を固定するために金具がかかります。
取り外し式のため、管理や紛失しないように気をつける必要があるのと場所によっては、固定するための金具が目立ってしまうことがあります。
噛む力もブリッジに比べると弱く、慣れるまで違和感もあります。
こちらも保険適用で治療可能ですが、材料や審美性、違和感の少なさを求めるのであれば保険適用外の入れ歯もあります。
3、インプラント
歯を失った部分に人工根を埋めてその上に被せ物をする治療法です。
両隣の歯を触る必要もなく、見た目も白く自然で噛み合わせも今まで通りしっかり噛むことができるため、他の歯の負担や違和感を考慮すると自分の歯に一番近い物になります。
保険適用外の治療のみになるため、他の治療に比べると費用がかかります。
また、歯ぐきの中に人工根を埋めるのに外科的処置が必要なのと、人工根が歯ぐきの骨と固定できるまで期間も必要ですので被せ物が入り食事できるようになるまで数ヶ月かかります。
歯ぐきの骨の量が少なかったり、持病や服用しているお薬の関係でインプラントができない場合もありますので事前にご相談ください。
4、移植
親知らずなどの噛み合わせに関与していない歯を、失ったスペースに移植する方法です。
いくつか条件があるため、すべての人に適応されるわけではありませんが、人工物を使用せずご自身の歯を使用しますので、生体適合性も高いです。
インプラントと同様に、外科処置であり骨と固定されるのを待つ期間が必要です。
その際、骨とうまくつかずに固定ができない場合もあります。
固定ができたとしてもその後、歯の神経を取る処置などもありますので、噛めるようになるまでの期間がかかります。
いかがでしたか。
失ってしまった歯を取り戻すことはできませんが、そのまま放置しておくことで負の連鎖が起こり、ますますお口の健康が失われていきます。
そして、抜けたスペースの歯ぐきの中の骨も放置しておくことで減ってきます。
そうなると、歯を補うための治療方法の選択肢も減っていきますので、少しでも早いうちに対処しておくことで最小限にダメージを抑えることが可能です。
歯科医院でも、さらに詳しく治療法をお話ししてくれますので不安があったり、不明点がある場合は遠慮なく相談すると良いでしょう。