歯並びが悪いとどうなるの?歯並びが悪いことで起こるリスクと歯科矯正について

By KOBEホワイトニング Posted 2023-05-27

きれいな歯並びは、男女や年齢問わず憧れるものです。

実は、歯並びというのは笑った時の印象などの見た目だけではなくお口や全身の健康にも関係があるのですがどのように関係があるのでしょうか。

歯並びが悪いと、将来80歳までに20本の歯を残すことが難しいと言われています。

将来のお口の健康と、治療法の一つである歯科矯正についてお話ししていきます。

 

◇歯並びが悪いこと起こるリスク◇

 

1、虫歯、歯周病のリスクが高い

 

虫歯や歯周病の原因の一つであるプラーク(歯垢)は磨き残しです。

歯並びが悪いことで、ブラッシングが不十分になってしまい磨き残しが多く虫歯、歯周病のリスクをあ

げてしまいます。

また、お口が閉じにくかったり、ポカンと開いてしまったりすることで唾液の分泌が少なくなりお口が乾きやすくなります。

細菌の繁殖を防ぐ役割がある唾液の分泌が減少してしまうことでもリスクをあげる原因です。

歯を失う原因のほとんどが虫歯と歯周病のため、その両方のリスクが高いと将来の歯の喪失にもつながります。

 

2、よく噛めない

 

歯並びが悪いということは、噛み合わせが悪いということです。

歯並びは急に悪くなるものではなく、幼い頃から永久歯の萌出とともに少しづつ形成されていくため、噛み合わせに慣れてしまい、噛み合わせが悪いと日常生活の中で感じにくいものです。

噛み合わせが悪いと食事をしてもよく噛むことができません。

そのため、胃腸に負担がかかりやすく、しっかり噛めず噛む回数が少ないと脳への刺激、血流不足で知能や運動能力に影響が出る可能性もあります。

また、発音がしにくい、発音が悪い、ものが飲み込みにくい、むせてしまうなどの症状の原因になります。

 

3、顎関節症や肩こりなどの全身にも影響がある

お口を開けづらい、開けた時に音が鳴るなどの顎関節症の症状や肩や首のコリに噛み合わせが関係することがあります。

顎から首、肩にかけての筋肉はつながっています。

そのため、左右の噛み合わせのバランスが悪く、片方に負担がかかってしまうことから起こりやすくなるのです。

これらは、すべて噛み合わせが原因とは言えませんが原因因子の一つとなります。

 

◇歯並び、噛み合わせを治す歯科矯正◇

 

歯並びを治すことで見た目以外でもメリットは多くあることがわかったと思います。

治療方法として、歯科矯正がありますが現在では、歯の矯正装置の種類も増えて選択肢が多くなってきました。

大きく分けると、ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。

どちらも歯科矯正装置ですが、見た目などに違いがありどちらが矯正するうえで良いのか迷ってしまうかたもいるかと思います。

 

続いて、ワイヤー矯正とマウスピース矯正について詳しくお話ししていきましょう。

 

〜ワイヤー矯正のメリットデメリットについて〜

ワイヤー矯正は歯科用の金属ワイヤーで歯を固定し、ワイヤーの力を利用して歯を動かします。

矯正が終わるまで装着し続けなければならないため、初めは食事がしづらかったり、人によっては歯が動いていく過程で痛みをともなうこともあります。

歯磨きも装置の周りが磨きにくく、歯ブラシの使用や当て方を工夫しなければ、虫歯のリスクが上がってしまいます。

また、ワイヤーを歯の表側に装着するため装置が見えて目立つと感じる方も。

しかし、矯正装置を装着し続けるということは取り外しなどの自己管理がいらず効率的に歯を動かせるということや適応する症例数が多いので、どんな歯並びでも矯正可能な場合が多いのがメリットです。

ワイヤーの種類も白いワイヤーを使用できたり、装置を歯の表側ではなく裏側に装着できたりなど希望に合わせてカスタムすることもできますので、歯科医院で相談してみるのも良いでしょう。

 

【マウスピース矯正もメリット、デメリットについて】

 

マウスピース矯正は、マウスピース型の矯正装置を決められた枚数付け替えながら使用して歯を動かしていきます。

マウスピースが透明なので、装着していてのワイヤーに比べると目立ちにくく、食事と歯磨きの時は外して行うため、虫歯や歯周病のリスクをあげずに矯正前と同じようにできるということやマウスピース矯正での歯の動きが、1ヵ月に1ミリ動かす動きを使用するマウスピースで分散させるため、痛みが少ないというメリットがあります。

 

逆に矯正装置が着脱可能であることや自分でマウスピースの付け替えを行うため、装着時間や付け替えるタイミング、着脱の仕方をきちんと守らなければ計画通り歯を動かすことができず矯正期間が長くなってしまったり、マウスピースが透明なため、保管に気をつけなければ紛失してしまい再度作り直しになったりと自己管理が必要になります。

 

症例数もワイヤー矯正に比べると少ないため、歯並びによってはマウスピース矯正が適用できない場合があるのもデメリットです。

最近では、歯科医院に行かなくても始められるマウスピース矯正もあるようですので、しっかりと自分で調べて選ばなければいけませんね。



〜自分のライフスタイルや希望に合わせて選びましょう〜

 

ワイヤー矯正もマウスピース矯正も両方メリット、デメリットがあります。

 

そして歯科矯正は、虫歯の治療とは違い期間がかかります。

例えば、仕事で出張が多くなかなか歯科医院へ通えないのであれば、マウスピース矯正で数ヶ月に一度歯科医院で経過をみせたり、学校や部活でマウスピースの自己管理が難しいということであれば、ワイヤー矯正にしたりとどちらが良い悪いではなく、一番は自分のライフスタイルに矯正を取り入れた時に無理なく行えるかを考えましょう。

 

どちらにしても矯正に関して歯科医院で相談をし、さまざまな面から自分の希望、矯正を始めた場合の生活をイメージしながら選択をしていくのが良いです。

 

いかがでしたか。

 

歯科矯正は、子供や年齢の若い人が行う治療ではありません。

きれいな歯並びは、美しさだけではなく正しい歯並びへそして健康につながっていきますので、歯科矯正を始めるのに年齢は関係ないです。

 

見た目に問題がなさそうな歯並びでも、噛み合わせが悪いことで起こる問題もありますので、自分の噛み合わせや歯並びが少しでも気になるようであれば、一度歯科医院でご相談されることをおすすめします。

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