若い人も要注意!!酸蝕歯とは?美白歯磨き粉でしっかりケアを

By KOBEホワイトニング Posted 2022-08-05

若い人も要注意!歯が溶ける?【酸蝕歯】とは

 

近年、「酸蝕歯」と呼ばれる症状に、悩まされる人が増えてきています。

むし歯や歯周病に続いて、歯を失う原因の一つである酸蝕歯。

むし歯がなくても、知らないうちに歯が溶けだして、気づいたころには、歯を失ってしまうかもしれません。

健康な歯をもつ子供や若い人の間でも、急増し、問題視されています。

これは、現代社会の生活習慣が関わっていると言えるでしょう。

酸蝕歯は、日々の生活の中で、予防できることがたくさんあります。

正しい知識を身につけ、生活習慣を見直すことで、いつまでも健康な歯で、楽しい人生を過ごせるでしょう。

 

1,酸蝕歯ってなに?

酸蝕歯は、「酸」によって、歯が溶かされる、注意したい症状です。

歯のエナメル質から、リン酸カルシウム結晶が溶け出します。

これを、「脱灰する」と歯科用語では言います。

歯の最も硬いところが、溶け出すわけですから、中の柔らかい組織が露出し、さまざまな症状を引き起こします。

現代人の食生活の変化で、だれもがなりうる症例で、大人のみならず子供の酸蝕歯も深刻化しています。

豊かになった現代社会の、代償ともいえるでしょうか。

 

1-1むし歯とは別物

むし歯と酸蝕歯は、どちらも酸で歯が溶け出しますが、原因が違うので別物になります。

むし歯は、お口の中のミュータンス菌をはじめとする、細菌が原因です。

この細菌が、磨き残しや食べかすに含まれる、糖やでんぷん質にくっつき、酸に変え、

歯の表面にあるエナメル質を溶かしてしまいます。

磨き残しが除去されないままになっていると、歯の組織にどんどん進行し、むし歯の発生となります。

一方で、酸蝕歯は、食べ物や飲み物に含まれる酸によって、歯が溶かされること。

直接的に、この酸が、歯のエナメル質に作用します。

むし歯は、プラークコントロールができていれば、すべての歯に同時に影響しません。

しかし、酸蝕歯は、酸にさらされたすべての歯が危険にさらされます。

 

1-2どんな症状がある?

歯が酸にさらされると、一時的に歯のエナメル質は、やわらかくもろくなります。

やわらかくなった状態で、歯ブラシなどの刺激が加わると、徐々にエナメル質は薄くなります。

初期の症状は、以下のものがあります。

・熱いものや冷たい飲み物がしみる

・歯の色が黄色くなっている

・歯の角が丸みを帯びている

・歯の厚みが薄くなる

さらに進行すると、象牙質にまでおよび、知覚過敏などの症状が強く出るようになります。

・歯の先端が透けてくる

・歯の咬み合わせる部分が、すり減り、欠ける

・詰め物がいきなりとれる

・歯が短くなる

このような症状で、悩んでいる方は、歯科医師に相談することをおすすめします。

では、進行しないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

 

2,酸蝕歯の原因と予防

私たちの食生活に、かかっています。

酸蝕歯は、わたしたちが口にするものに含まれる「酸」によって、口腔内が酸性にしてしまうのが原因です。

通常は、口腔内が弱酸性から中性の状態が保たれています。

これは、phによって表され、通常のお口の中の状態はph6.5~7で、これ以下は酸性の強い環境になります。

中性を保っているのは、唾液の作用により、酸を洗い流しているためです。

しかし、歯の表面のエナメル質は、ph5.5以下の酸性のものに弱く、

酸性の飲食物を、好んで摂取していると、酸蝕歯のリスクが上がります。

酸を含む飲食物は、私たちの身近にあり、体に良いとされているものが多いのをご存じでしょうか。

例えば、お酢をはじめとする健康酢、柑橘系の果物。

ジュースやスポーツドリンク、炭酸飲料を好む方は、注意が必要です。

特に、炭酸飲料は、ph2.2~2.9ですから、危険性が強いです。

 

2-1疾病が原因の場合も

ここまでは、外因性の原因でしたが、病気による内因性から引き起こされる場合があります。

一番の原因は、胃酸によるものです。

胃酸は、1.0~2.0の強酸性で、お口の中に流れ込んでしまうと、酸蝕歯のリスクを高めます。

胃の中の胃酸が、なぜお口の中に流れ込んでしまうのでしょうか。

主な原因は、逆流性食道炎、摂食障害やつわりで嘔吐を繰り返してしまうことです。

現代の日本人は、不規則な生活やストレスを抱える人は少なくないはずです。

「きちんと食事をとれない」、「お酒を飲みすぎる」など、日常的に繰り返している人は多いでしょう。

そういったきっかけから、病気を誘発してしまう可能性があります。

酸蝕歯を防ぐためにも、疾病を根本的に治療することが必要です。

 

2-2予防するには

お口の中に酸をとどまらせないことが重要です。

長時間、歯を酸にさらしてしまうと、酸蝕歯になる危険性が上がります。

まずは、ご自身の食生活を見直し、危険因子を減らす努力をしてみましょう。

・炭酸飲料やスポーツドリンクの摂取を減らす

・ビールやワインは、だらだら飲みせず、量や回数を決める

・黒酢やクエン酸は、習慣的に飲まない

 

健康のために、野菜サラダを積極的にとるひとは多いのではないでしょうか。

食物繊維が取れ、健康に役立ちますね。

しかし、ドレッシングのかけすぎには注意が必要です。

ドレッシングには、お酢を使用しており、ph3.0~4.0のものが多く、酸性の強い食品です。

酸蝕歯の予防には、食事の内容にも気を付ける必要がありますね。

また、食後にシュガーレスのガムを噛むことで、唾液の分泌を促し、phバランスを中性に保つ働きがあります。

食べた後は、歯のエナメル質がやわらかい状態。

酸を落とそうと、すぐに磨く、強くこする行為は逆効果になります。

エナメル質が削れる原因となるので、やめておきましょう。

歯磨きは、力を入れず、やさしく磨くことを心がけ、適切なブラッシングが重要です。

 

3,治療方法とは

酸蝕歯は、対処しだいで避けられることが多いですが、酸蝕歯になってしまった場合、

原因となるものを解決していきましょう。

病気が原因でしたら、まず歯の治療と並行して、病気の根本的な治療が重要です。

また、生活習慣の改善は、大切な治療ですので、ご自身の嗜好品について見直してみましょう。

お茶や水を積極的に摂取する、デンタルガムを併用して、お口の中を中性の環境に保つことも効果的です。

歯科医院での治療では、ホワイトニング用マウスピースを用いて、再石灰化を促すお薬を使用する治療法があります。

すでに歯が薄くなる、欠ける、短くなった人は、コンポレットレジンを用いて、修復をします。

コンポレットレジンとは、白いプラスチック素材を、光照射で硬化させ、欠けた部分を補うものです。

見た目や機能を修復しますが、プラスチックなので、歯の咬み合わせや使い方によっては、欠けやすい特徴があります。

どれも根気強く、継続していくことが大切です。

 

今や、国民のだれもがなりうる酸蝕歯。

初期症状は、痛みや刺激がなく、知らないうちに進行して、深刻化している人がたくさんいます。

近年、酸蝕歯は、歯科業界で注目される症例で、それに伴い、保険改定が進んでいます。

歯科医院では、患者さんの生活習慣を把握し、酸蝕歯のリスクや改善に努めるように変化してきています。

正しい知識を知って、丈夫な歯と、健康に良い習慣作りを目指していきましょう。

また、ご自宅でのオーラルケアもしっかりと行う事が大切ですので、

トータルでケアのできる美白歯磨き粉も取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

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