By KOBEホワイトニング Posted 2022-06-17
もう銀歯で悩まない!保険診療でも白い歯を入れられる?
皆さんの中で、歯が黒くなっている、痛む、治療をした経験はございますか。
むし歯の治療を行うと、大きく削った穴に、被せ物をして補わなければなりませんね。
被せ物を、保険診療の範囲で行う方は多いのではないでしょうか。
保険診療を希望したけれど、銀歯が目立つと感じる方は、少なくないはずです。
どうしても、保険診療では機能の回復を目的としているので、より審美性を求めるならば、
自費診療になってしまうのが現状。
しかし、ここ何年かで、一部の条件を満たせば、保険診療の範囲でも白い被せ物が認められてきています。
白い被せ物は、どんどん改良が進み、金属を入れるケースが少なくなっています。
では、どのように治療を選択すればよいのか、説明していきます。
もう銀歯で悩むことはないでしょう。
【銀歯のメリットやデメリットとは】
銀歯とは、むし歯で削ったところを、金属で補うことですね。
金属には、主に「金銀パラジウム合金」と呼ばれるものを使用します。
もう一つ、「アマルガム」と呼ばれる歯科用の水銀があります。
アマルガムは、水銀を含むことから、体内に吸収され、蓄積される可能性があり、現在ではあまり使われません。
その危険性により、アマルガムが充填されている歯には、除去をすすめている歯科医院が多くみられます。
では、一般的に多く使用されている「金銀パラジウム合金」について説明していきますね。
1.強度が強い。
金属であることで、噛む力に十分耐えられる強度があります。
主に、奥歯のむし歯の補綴物に使用されています。
耐久性に優れている、比較的安価な金属が、保険診療に適用されることで、私たちは助けられている部分があります。
諸外国に比べ、日本は患者の負担額が少なく、歯科治療の費用を抑えることに成功しています。
しかし、金属を使用する国は、少ないのは事実。
いったいなぜなのか、デメリットを知ると納得できるはずです。
2.金属アレルギーを起こしやすい。
金銀パラジウム合金は、その名のごとく、金、銀以外にもさまざまな金属が含まれます。
なかでも、パラジウムは金属アレルギーを引き起こしやすく、注意したい金属。
全員がアレルギー反応を起こすわけではありませんが、金属は長い時間をかけて、溶け出していく可能性があります。
そうなると、お口の中の炎症だけでなく、身体にも、じんましんやかゆみといった症状の引き金になります。
3.二次的にむし歯になりやすい。
強度や耐久性に優れている一方で、ご自身の歯と金属の間にすき間や段差ができやすいです。
金属はなんともなくても、自分の歯が欠けたり、削れたりしやすい特徴があります。
また、プラークも付きやすく、銀歯の下から二次的にむし歯ができた、なんてことも多いでしょう。
【保険の白い歯にはどんな種類がある?】
ここ数年間で、銀歯の代用になる、保険診療の白い歯が増えてきました。
前歯は保険でも審美性の観点により、従来から、白いものが入れられていました。
最近では、前歯以外の奥歯でも適応症が多くなり、広がりをみせています。
1.CR(コンポレットレジン)
むし歯の治療で、即日で終わるこの治療法は、多くの方が受けています。
むし歯を削った後に、プラスチックでその穴を充填する方法。
よく歯科医院では、「詰め物」と説明されますね。
小さなむし歯の治療に用いられます。
強度はさほど強くないので、大きなむし歯には不向きです。
2.硬質レジン前装冠
神経の治療後につくられる被せ物で、「差し歯」と呼ばれています。
中身は金属を使用し、表面に、白いプラスチックを張り付けた被せ物です。
基本的に、前歯の中央から3番目までの歯(左右合計6本)に、使用します。
3.CADCAM冠
キャドキャム冠と呼ばれ、歯の模型をスキャンしてコンピューターで設計、製造する被せ物。
全く金属を使わないので、金属アレルギーのある方に安心して使え、価格も抑えられています。
保険適用で、比較的安価に白い歯が入るので、需要が増えてきています。
【白い歯にできる条件とは】
CRの場合、小さなむし歯であることが前提です。
また、奥歯の歯と歯の間(隣接面)は、噛む負担がかかりやすく欠けやすいため、あまりおすすめではないでしょう。
その場合は、歯型を取った金属の小さな詰め物が多いです。
硬質レジン前装冠では、前歯6本が対象となります。
また、大きく削る必要があるので、神経を抜いた歯に用いられます。
前歯以外では、金属の被せ物(クラウン)やCADCAM冠の選択肢になります。
CADCAM冠は、金属アレルギーの方や、歯科金属の価格高騰により、
保険適用の範囲が広がってはいますが、条件が難しいのが現状です。
現在、前から数えて4,5,6番目までの歯に入れることができます。
ただし、6番目の歯にCADCAM冠を入れるには条件があることを知っておいてください。
前から数えて7番目の歯が4本すべて残っていること。
歯ぎしりがなく、噛む力も強くないこと。
被せ物の厚みが十分確保できるスペースがある、あるいは十分歯を削れること。
条件を満たし、保険の範囲内で白く被せたいなら、CADCAM冠にするのもいい方法ですね。
デメリットも踏まえたうえで、ご自身に合ったものを選択しましょう。
【保険適用の白い歯にもデメリットがある】
保険を使って、治療費を抑えた白い歯を入れられるなら、迷わず選ぶでしょう。
保険の制度は、よりよく改正される一方で、使う素材に制限があります。
むし歯によって、失われた歯の機能の回復を目的としているので、制限があるのは仕方のないこと。
CADCAM冠についていうと、強度が弱く、欠けやすい特徴があるので、十分に気をつけて使用する必要があります。
色調は自分の歯に合わせて選べますが、透明感がなく、保険外のものと比べると差が出やすいでしょう。
プラスチックを含むので、食生活や時間とともに色が変わりやすく、プラークが付きやすいと言えます。
ゆがみを生じやすく、被せ物が外れるケースも多くみられます。
【より審美性を求めるなら、セラミック】
保険適用の被せ物でも、十分見た目もよく仕上がります。
長期的にみて、いつまでも変わらない美しさと強度を求めている方には、セラミックでしょう。
セラミックとは、陶器の材料の一つで、「お茶碗」と同じと思ってください。
透明感があり、天然の歯にとても近い、多彩な色調再現が可能です。
経年劣化しないので、色が変わらずきれい。
精密に作られており、歯とセラミックの間にすき間ができにくい。
また、プラークが付きにくいので、むし歯や歯周病になりにくい特性があります。
ただ費用面は、負担が大きいですが、長持ちすることを考えると、満足感が十分得られるでしょう。
【まとめ】
保険の範囲での治療は、さまざまなニーズに合わせて少しずつ改善してきています。
しかし、使う素材には制限があり、多くの人を悩ませるでしょう。
どこを重視するか、ご自身のお口の状態や、費用面を考慮して、方法を選択することが一番重要ですね。
しっかりとメリットやデメリットを理解し、十分に納得のいく治療を見つけましょう。
疑問点は、歯科医師に遠慮なく相談することも大切なことです。
悔いの残らないように、十分に納得したうえで、治療を始めましょう。
又、補足ですがセルフホワイトニングでは詰め物や被せ物でも白くすることができます。
銀歯ではなくCADCAMや硬質レジン、セラミック等の白い詰め物も
日常生活をしていくうちにステインなどの汚れが付着してしまい黄ばみの原因となります。
その黄ばみの原因を除去してあげるのにセルフホワイトニングはとても有効です。
銀歯ではなくせっかく白い詰め物や被せ物を入れたのなら、綺麗なままキープしていきたいですね。