フッ素の必要性は?歯磨き粉選びも重要!!!

By KOBEホワイトニング Posted 2022-04-08

フッ素の利用がよいといわれるワケ

 

 

今回はタイトルにもある通りフッ素塗布のお話をしていきます。

 

 

皆さんは、フッ素と聞いてどのようなことをイメージしますか?

そもそもフッ素とは、歯科医院でのみ使用されるものなのではなく、

普段私たちが食べるもの(飲料水、スポーツドリンク)や水道水にも微量に含まれています。

しかし、フッ素はたくさんとればよいというものでもなく、量を守り正しく使用する事で

はじめて効果を発揮してくれます。

これがフッ素の働きや、効果についてお話していきます。

 

【フッ素の働き】

① 歯の石灰化を進める働き

 酸により溶かされた歯を修復することを再石灰化をいいます。

 歯科医院でフッ素を塗布、フッ化物が入った洗口剤、フッ化物配合の歯磨き粉を使用していただくことで

 歯の石灰化を促進させます。

 

② 歯を強くする働き

 歯は体の中で最も硬いといわれていますが、酸によって溶けやすい性質もあり、

 酸に侵されることによってだんだん脆くなっていきます。

 上記のようにフッ素を応用していくことで、フッ素の働きから歯を強くしてくれます。

 

【フッ素による虫歯予防効果】

一般的に、フッ素による虫歯の予防効果は20~40%(30~40%)と書かれているものもあります。

また、フッ素は現在売られている歯磨き粉に90%以上配合されています。

 

【年齢に合わせたフッ素の使用方法】

① 生後7~8ヶ月から2歳

 こんなに小さな子供にフッ素を使用しても大丈夫?と思う方もいるかもしれませんが、

 生え始めたばかりの歯が虫歯になりやすく、とても弱いです。

 歯科医院で適量フッ素を塗布してもらうとよいでしょう。

 また、フッ素が配合された歯磨き粉を使用する場合は、切った爪程度の量が適量とされているため、

 量は守って使用してください。

 フッ素濃度は500ppmのものを使用しましょう。

 

② 3~5歳 

 3歳から5歳は、乳歯がすべて生え終わる時期となっています。

 乳歯はいずれ生え変わるから、虫歯になっても気にしなくていいと勘違いされている方も

 中にはいるかもしれません。

 それは大きな間違いで、もちろん小さな虫歯は詰め物で詰めるか被せ物を被せるといったことはできますが、

 虫歯が進行してしまうと、神経を抜く処置を行う事や抜歯をしなくてはならない状態に

 なる可能性がでてきます。

 何より、通院回数が多くなり保護者の方の負担やお子様の負担も大きくまるため、

 この時期は歯を大切に扱っていただきため、歯科医院でのフッ素塗布、自宅でフッ化物配合歯磨き粉、

 フッ化物入り洗口剤(うがいができるようになってから)の使用を推奨してます。

 フッ化物配合歯磨き粉のフッ素濃度は500ppmのもの、量は5mm程度使用してください。

 

③ 6~14歳

 この年齢のお子さんは、6歳頃で大人の歯が生え変わりはじめ14歳頃に大人の歯が生え変わります。

 (14歳以降親知らずが生えてくる方もいらっしゃいます)

 この時期も、大切な時期であり大人の歯はこれから約70年間お口の中でずっと一緒に生活していきます。

 そのため、大人の歯が虫歯になってしまうと通院回数をかけ修復治療を行う、早期に歯を喪失してしまうと

 入れ歯やインプラント治療を行うなど、負担がかかってしまいます。

 なるべく最後まで、ご自身の歯で食事を行ってもらえるよう、この時期から虫歯を防ぎ

 フッ素を応用していただくことで、歯を健康に丈夫に保っていただきたいと思います。

 定期的に歯科医院に通っていただき、クリーニングやフッ素塗布を行っていただくことで、

 私たちも患者様1人1人の歯の状態や初期の虫歯を発見することができます。

 また、6歳から14歳の方にはご自宅でフッ化物配合の歯磨き粉や、フッ化物配合洗口液の使用を推奨しています。

 フッ化物配合歯磨き粉は、フッ素濃度1000ppmのもの、使用料は1cmくらいを目安に使用してください。

 これらはドラックストアやネット通販でも販売していますので、探していただければと思います。

① 15歳~

 15歳~の患者様は、もちろん歯科医院でフッ素塗布を受けていただくことは可能なのですが、

 定期的に歯科医院に通っていただき、クリーニングを受けていただき、チェックしてもらうことが重要になってきます。

 学生の患者様や、お仕事をされている患者様はなかなかお時間がとれないかもしれませんが、

 定期的に通っていただくことで、小さなむし歯や汚れを発見することができます。

 患者様ご自身では、見つけることができない小さなむし歯や汚れは、患者様のお口の環境を悪くさせます。

 なるべくお時間をとっていただき、歯科医院に来ていただけたらと思います。

 合わせて、ご自身での自宅でのケアをお願いしております。

 歯科医院にお越しいただいた際、必ず患者様自身の磨き残しの個所や、

 重点的にケアしていただきたい個所は、説明させていただきます。

 歯磨き時に意識していただけると、お口の環境がさらに良くなることと思います。

 フッ素の応用法ですが、15歳以下の患者様にも推奨しているフッ化物配合洗口剤や、

 フッ化物配合歯磨き粉の使用をご自宅で行っていただくことで、歯を強く、むし歯になりにくい歯へとなっていきます。

 フッ化物配合歯磨き粉は、フッ素濃度1000~1500ppmのもの、使用量は2㎝を目安にお使いください。

 

 

まとめ

今回はフッ素の利用がよいといわれるワケをテーマにお話していきました。

フッ素は酸によって溶けた歯を修復する、むし歯を防ぐ効果があり、

またフッ素は私たちの身近な食品や飲料水に含まれているものです。

しかし、たくさん摂ってしまうと中毒を起こしてしまうため、容量を守り、正しく使用することが大切です。

合わせて、年齢によってフッ素応用の目的が異なることをお話しました。

フッ素塗布は特に、子供だけに行うものとイメージされやすいですが、大人のむし歯予防にも効果を発揮してくれます。

フッ素塗布は歯科医院でしか行えませんが、フッ化物配合歯磨き粉や、

フッ化物配合洗口剤は患者様ご自身が、自宅で行っていただける予防法になります。

また、フッ素だけに頼らず、患者様1人1人に合った歯磨きの仕方もとても重要です。

患者様が最後までご自身の歯で食事ができるよう、私たち歯科医療従事者も、サポートしていきたいと思います。

これらはドラックストアやネット通販でも販売していますので、探していただければと思います。

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