By KOBEホワイトニング Posted 2021-08-27
炭酸のおはなし
皆さん「コーラを飲むと歯が溶ける」という言葉を聞いたことはありますか?
私も小さい頃耳にしたことはあります。あれって大人の飲み物で子どもには飲ませないための口実だと思っていました。(笑)
しかし、「コーラを飲むと歯が溶ける」というのは本当だったのですね。
「コーラ」というより砂糖の入ったジュースは全てです。
何故「コーラ」と限局されてしまったのでしょう?コカ・コーラさんもいい迷惑ですよね。(笑)
今回は出来る限り分かりやすく予防法も取り入れながらお話をしていきますね!
まず歯が溶ける仕組みからお話します。
普段の私達のお口の中は中性で保たれています。
飲食物や口腔内細菌が出す酸の影響で、酸性度が高くなってしまいます。
「酸性」というくらいなので、かなりキツイ性質なんだろうなと予想は付きますよね。
唾液は優秀で、酸性になった唾液でも中性に戻してくれて、歯の健康を保とうと頑張ってくれています。
しかし、様々な原因で酸性濃度が高くなってしまいます。
唾液には、pH(ペーハー)といって、酸性、アルカリ性のそれぞれの性質濃度が強いか弱いかを表す度合いを示す単位があります。
酸性とアルカリ性は反対の位置にあり、真ん中が中性とします。
酸性を0として中性を7、アルカリ性を14とします。
レモンは酸性の2.0に位置づけられ、水道水は中性の7.0、漂白剤はアルカリ性の12.6と考えて頂くと分かりやすいと思います。
人間の唾液のpHは6.8~7.0の中性です。
pH5.5以下になってしまうと酸性の方向に傾き、歯が溶け虫歯になりやすい状態です。
一方アルカリ性の唾液は洗浄、希釈、緩衝作用があり口腔内を健康な状態にしてくれます。
では酸性濃度が高くなる時は、どんなときでしょう?
まずはお食事の時です。食事をすることで唾液の質が酸性に傾きます。
長時間のお食事や、ダラダラ喰いはよくありません。
だからと言って早食いが良いわけではありませんが、お食事を終えてまた何十分か後にデザートの時間がある方。
何十分もかけてお食事をされる方、少量を何度かに分けてお食事される方。
少なく歯ないかと思います。
食後のデザートが悪いわけではありませんが、食べたら歯磨きをして、何も食べない、糖質を含む飲み物をとらないという時間を作る事が一番大切です。
そして大切なのが歯磨きのタイミングです。お口の中が酸性の状態のまま、すぐに歯磨きをしてしまうと良くないです。
食後の唾液は酸性に傾いているので、歯の歯質さえも溶かしてしまう状態だからです。
そんな状態の中、ブラシでゴシゴシ歯をこすると、歯はどうなるでしょう?
歯は目には見えないですが時間を掛けて溶けていきます。
理想は、食後30分経過してからブラッシングを行うという事です。
もしもお急ぎの場合は、お口をしっかりゆすいでから歯磨きをすると良いでしょう。
他に酸性濃度が高くなる時は、お食事の時だけでなく、胃に炎症がある方も気を付けなければなりません。
逆流性胃腸炎や、ストレス性胃炎、アルコール依存症、過食症などでの嘔吐を繰り返してしまう方は特に注意が必要です。自分自身で気づかないうちにドンドン歯の表面が溶けやすくなっている場合もありますので、ご自身の体調や食事の時間、歯磨きのタイミングなどもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
近年流行っている炭酸水。皆様飲まれたことはありますか?
私はとても大好きでついつい飲んでしまいます…最近の炭酸水は本当に美味しくて、さらに安価で罪悪感なく飲んでしまいますが意外と落とし穴があったのです。
炭酸水には、無糖や加糖、フレーバー付、フレーバー無など様々な種類のものが販売されています。
フレーバー付の炭酸飲料水は、人工甘味料や香料、砂糖、酸味料、保存料など添加物が含有しています。
その結果、無糖の炭酸水に比べると少し酸性濃度が高いようです。
食べ物を食べる罪悪感から炭酸水で満腹感を得ようとする女性が多く、最近は普通のお水を炭酸水にできる機械まで販売されています。
この炭酸水にレモンや柑橘系のものを絞ったりすると、さらに歯が溶けやすいpHになってしまいます。
しかし、飲み物だけでなく毎日の食事にはそうは言っても酸性に近い物なんて数えきれない程あります。
あまり気にしすぎる必要は全くありませんが、飲み方や食べ方に注意が必要です。
今回は炭酸水を中心にお伝えしていきます。
就寝前には飲まないようにしましょう。
就寝中の唾液の分泌量は、起きているときに比べると著しく減少します。
唾液には様々な働きがあり、汚れを流してくれる働きも備えています。
しかし、就寝中はその唾液の分泌量が減るため口腔内が汚れやすくなります。
そのため、就寝前にフレーバー付などの炭酸水を摂取してしまいそのまま寝てしまうと、歯が溶けやすいまま朝を迎えてしまう事になるのです。
飲む回数も気にかけてみて下さい。
頻繁に飲んだり、ノドが乾かなくても口を潤そうと飲んだりするのも意外と無意識に摂取している可能性がありますので、気を付けましょう。
飲むときは、ストローを使用すると良いです。
お口の中に溜めて飲んでしまうと、炭酸水と歯が接触してしまい、その時間がストローで飲む飲み方より接触時間が増えますので、可能であればストローを使用して飲んでみて下さい。
なかなかこのような事を実践できない状況であれば、炭酸水などを飲んだら、お水かお茶をのんだりうがいをしたりしてお口の中を中性に戻すよう心掛けてみて下さい。
あれもダメ!これもダメ!では息苦しくなってしまいますので、楽しく健康に飲んでいただければ良いかと思います。
反対に虫歯が予防できる飲み物があればいいのにな~と思いませんか?
実はあるんです!!皆さんも一度は飲んだことあるとは思いますが、「ウーロン茶」です。
最近の研究によると、ウーロン茶特有のポリフェノールが、プラーク(歯垢)の発生を抑制してくれることが明らかになってきたそうです。
ウーロン茶の苦み成分が虫歯原因最近を発生させる酵素の活性を阻止することが分かったようです。
お食事中や就寝前に飲むのが良いとされるようなので、今日からでも始められる事なので実践してみてはいかかでしょうか?
ここまでセルフでできる予防法をお伝えしましたが、ご自分での管理に自信がない方は、歯科医院で虫歯予防のお薬を定期的に塗布して貰いましょう。
そのお薬は、フッ化物といって歯の再石灰化を促進してくれるお薬です。
歯科医師や歯科衛生士が歯面に塗布します。
歯ブラシで直接歯に塗布したり、洗口液でうがいをする方法や、フッ化物が入ったトレーを直接お口に入れる方法があります。
歯科医院によっては、虫歯のリスクが高い方や歯科医師の判断で、定期クリーニングの際に、フッ化物塗布をしてくれるところもあります。
(保険外の場合もありますのであらかじめ歯科医院に確認してみて下さい。)
現在販売されている歯磨き粉の中にも、フッ化物が配合されている歯磨き粉がほぼ大半をしめています。
成分表を確認してみて下さい。適量を積極的に使って下さい。
普段の何気ない行動が、ご自分の歯をご自分が健康な歯をドンドンとかしていく場合もありますので、まずはそれに気づく事がとても大切です。
お気づきになれば次は、改善です。
改善策は先ほどお伝えしましたので、少しでもご自身のライフスタイルに合う物を試してください。
理想を突き詰めると、しんどくなるので出来る事から始めましょう。改善後は評価です。
そんなにすぐに結果は出ませんが、歯科医院で褒められるような歯を目標とし日々の小さなことを習慣にしていきましょう。