歯周炎について

By KOBEホワイトニング Posted 2021-07-09

現代の生活習慣病の一種 歯周炎

 

そもそも歯周病とは?
よくテレビなどで歯周病や歯肉炎、歯槽膿漏といったワードを耳にします。

実は歯周病とは生活習慣用の一種といっても過言ではないほど私たちの身近に存在しているものなのです。

30歳代の方でも6,7割はこの歯周病に罹患しているのです。

さて、そんな歯周病ですが口腔内ではどのようなことがどのようなことが起きているのでしょうか。

 

歯周炎チェック

以下に挙げる具体例で当てはまる項目があると歯周炎の可能性があります。

・口臭を他人から指摘される、または自覚がある

・起床時に口腔内がねばつく

・ブラッシングやフロス時に出血がある

・歯肉の見た目が赤く腫れている

・膿の味がする

・食べ物が挟まりやすい

・歯並びが昔よりも悪くなった

・歯が揺れる

当てはまる項目が多ければ多いほど重度歯周炎の可能性があります。

 

基本的な歯肉の状態

歯周ポケットというは言葉はご存じでしょうか。

これは歯と歯茎の間にできている隙間のことですが、健康な方にももちろん存在しています。

よく定期検診で歯科医院に行くと歯茎の周りを器具でチクチクとさして検査されると思います。

ここで歯周ポケットの深さを計っています。

健康な方ですと大体1~2mmですが、歯肉炎や歯周炎を患っていると

この歯周ポケットはどんどんと深くなっていきます。

軽度歯肉炎の方ですと2~3mm、中程度歯周炎の方は4mm以上になってきます。

重度歯周炎の方は10mmというかたもいらっしゃいます。

そしてこの歯周ポケットの深さを計ると同時にPOBといって出血の有無を確認していきます。

出血があるということは歯肉に炎症が起きている状態を指します。

 

歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏

歯肉炎とは歯周ポケットが2~3mmのものをいいますが、この炎症は歯肉のみに限られています。

そのためしっかりと炎症を取り除くと健康な状態に戻ります。

反対に歯周炎ですがこちらは字の通り歯周組織(歯肉や歯槽骨など)に炎症を指していることになりますので、

基本的には完全にもとにもどることはありません。

歯周病と歯槽膿漏はほとんど同意義語だと思ってください。

 

歯周炎は何が起きている

歯周炎が起きる原因ですが、主にジンジバリス菌という口腔内の常在菌が悪さを起こしています。

ジンジバリス菌は歯の表面や特に歯周ポケットに付着し毒素を出していきます。

この毒素が歯肉に侵入しやがて歯槽骨を溶かしていくのです。

虫歯もそうですが基本的に一度溶けてなくなってしまったものは完全にもとに戻ることはありません。

よく歯肉が下がることが歯周炎と思っている方がいらっしゃいますが、

実は歯槽骨が溶けて下がってしまい結果的に支えを失った歯肉が下がってしまうのです。

歯肉が下がれば下がるほど歯周ポケットは深くなってしまい歯ブラシが届かなくなったり、

歯周炎菌が活発化してしまうため悪循環に陥ってしまいます。

歯周炎が進行してしまうと歯を支える骨がなくなってしまい、歯は動揺し結果的に抜けてしまいます。

また歯周炎菌や産生する毒素が全身をまわってしまうと全身疾患を引き起こしてしまうこともあります。

 

歯周炎を悪化させてしまう要因

・喫煙

タバコには血管を収縮させたり組織への酸素の供給を妨げるため、歯周炎が悪化してしまいます。

ただし血管収縮により歯肉は腫脹せず出血があまり見られないため、歯周炎を悪化させていることに気づきにくいです。

喫煙は歯周炎のみならず全身にも悪影響を与えるため禁煙を推奨します。

・服用薬・既往歴

服用薬には歯肉を腫脹させる副作用があります。

腫れてしまった歯肉は歯周ポケットが深くなり歯周炎が悪化してしまうのです。

・口呼吸

口呼吸により口腔内が乾燥してしまい菌が繁殖しやすくなってしまいます。

・妊娠

妊娠によるホルモンバランスの乱れにより歯肉が腫れやすくなります。

・歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりも過大な負荷が歯槽骨にかかり骨吸収がおこり相乗効果で歯周炎が悪化します。

・歯並び

歯並びが悪いと汚れがたまりやすく歯周炎菌が活発化します。

 

全身疾患に影響を与えている歯周炎

最近の研究でわかっているのが歯周炎は口腔内のみでなく全身にも深く関係しているということです。

 

歯周病が相互的に影響しているものとして糖尿病が挙げられます。

実は歯周病は糖尿病の合併症の一つといわれています。

歯周炎の産生成分がインスリン(血糖値を下げる)を作用しにくくしてしまうため、糖尿病が悪化してしまいます。

また、歯周炎の治療をすると血糖値が下がると言われています。

 

また歯周炎が一方的に影響を与えるものもあります。

歯周炎の原因菌が血流に乗り全身にまわってしまうと認知症・誤嚥性肺炎・脳梗塞・心筋梗塞・心内膜炎・早産・低体重児出産などのリスクがあがってしまいます。

 

歯周炎の治療

上記にも記したように基本的には歯周炎は一度罹患してしまうと完治することはほぼほぼ難しいと言えるでしょう。

そこで歯周炎のケアは予防と歯周炎進行をとどめさせることが大事になってきます。

 

まず自身ができることとしては歯周炎を悪化させる要因を取り除き、しっかりと正しいブラッシングを行うことです。

喫煙している方は禁煙に努め、口呼吸から鼻呼吸にします。

歯ぎしり・食いしばりに関しては複合的な要因からくるものなのでかかりつけ歯科にてマウスピースを作製し

睡眠時に使用してください。

歯並びは長期的治療になりますが歯科矯正が最善とされます。

 

また、ジンジバリス菌は歯垢(プラーク)や歯石(歯垢がカルシウムにより硬くなったもの)を

足場として毒素を産生します。

歯垢は薬用洗口剤では落ちませんがブラッシングによって除去できます。

歯石になってしまうと歯科医院でしか落とせなくなってしまうので食後はこまめにブラッシングしましょう。

ブラッシングについては歯と歯肉の間に歯ブラシの毛先が入るようにし歯面に対し45度にして小刻みに磨きます。

また歯ブラシ以外の歯科補助器具(デンタルフロスや糸ようじ等)も利用するようにしてください。

出血がみられる箇所は炎症が起こっている箇所なのでしっかりとケアしましょう。

炎症が収まると出血はなくなります。

ただし強くブラッシングしてしまうと歯肉を傷つけて出血することもあるため、力は入れすぎないように注意しましょう。

 

そして自身のブラッシングではどうしても限度があるため、3か月~1年に一度は定期検診にいくようにしましょう。

(通院期間は個人差があるためかかりつけ歯科に相談しましょう)

また歯肉が炎症を起こしていると歯肉は腫れていますが、クリーニングによって炎症がなくなると

歯肉はぎゅっと引き締まります。

そうすると知覚過敏や一見歯肉が退縮するように見えることがありますが、歯肉が本来の位置に戻ります。

歯石が多く付着している場合は、歯石によって支えられていた歯は

支えがなくなることによって揺れてしまうこともあります。

しかし歯肉が腫れたままや歯石がついたままの方が歯周炎は悪化してしまうのでクリーニングはしっかりと受けましょう。

以上は軽度から中等度の歯周炎の予防や治療法になりますが、

重度歯周炎にあってくると外科的処置が必要になってきます。

ただし外科的処置を行おうとしても口腔内が清潔でないと処置を受けられないことがあるので

普段の口腔ケアがとても大事になってきます。

 

歯周炎とは現代の生活習慣病の一種とされているぐらいほとんどの方が罹患しています。

しかし、高度な治療を要するわけでなく普段の口腔ケアによって予防や進行を防ぐことができます。

歯周炎を予防することは口腔内のみならず全身疾患の予防にもなります。

正しいケアや定期検診を行っていきましょう。

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