歯周病のお話

By KOBEホワイトニング Posted 2021-05-21

歯周病について

 

皆様、歯を失う原因の1位って何だか分かりますか?

1位はなんと虫歯ではなく、歯周病なのです。ご存知でしたか?

不十分な解釈や、自己流の歯磨きのやり方が、どんどん歯周病を誘発させている可能性があります。

まずは歯周病について理解を深める事がとても大切なのです。

 

今回は歯周病について詳しくお話させて頂きます。

まずは歯の周りの組織のお話です。

歯は、歯肉に支えられているようなイメージですが、実は歯肉の下に歯を支えている骨があります。

その骨を歯槽骨(しそうこつ)と言います。

歯根の表面を覆っているのがセメント質です。セメント質と歯槽骨をつなぐのが歯根膜(しこんまく)です。

少し難しい専門用語ばっかりでしたが、歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜の4つを含めたものを「歯周組織」といいます。

要は、歯周病になると歯肉だけでなく、歯の周りの組織つまり歯周組織全てが悪くなるという事です。

 

歯周病のメカニズムは、歯と歯肉の境目に歯周ポケットという溝があり、その溝に汚れが入り込む事で歯周組織が破壊されていくのです。

汚れは、お食事をすれば誰でも付着するものですが、その汚れをいかにキレイに清掃できるかで歯周病になる方となりにくい方で差が出ます。

 

ご自分がまず歯周病に罹患しているのか、していないのか?もし罹患していたら、自分はどのくらいのレベルなのかを把握することはとても大切です。そのためには歯周病の検査が必要です。詳しい検査は歯科医院でレントゲン撮影をしたり、歯周ポケットの測定をしたりします。「歯周病の検査をして下さい。」と予約をすれば、必要な検査をして下さいます。もちろん保険適応内です。

実際の歯周病ポケットの検査は、顎全体まで写るレントゲン写真の撮影と、メモリの付いたものさしのような器具で深さを測定していきます。

 

今回は歯周ポケット検査の説明をさせて頂きます。

歯周ポケット検査は、歯が生えているカ所は、すべて測定可能です。しかし、生え方によっては検査器具が入らないような歯並びもありますので、出来る範囲で検査をしていきます。

1本の歯に対し1カ所だけで測定してしまうと、深い場所を見逃してしまう事にも成りかねません。ですから、1本の歯に対して6カ所で測定するとかなり精密に検査が出来ます。6カ所というのは、1本の歯を歯列の中心に向かって近い方、遠い方、中心部、これを頬っぺた側と内側と分け6カ所を測定します。それぞれのミリ数と出血の有無、歯の動揺度、排膿の有無なども検査対象です。しかし、歯科医院それぞれやり方は違うかもしれません。

その検査結果を元にご自身の歯周ポケットがどうなのか?全体的に歯周病に罹患しているのか、部分的なものなのか、など歯科医師や歯科衛生士が説明してくれると思います。

 

健康な方の歯周ポケットは約2ミリまでを言います。歯周組織もしかりしていて歯肉も薄ピンク色をしていて出血もない状態がベストです。

3ミリある方、出血のあった方は、歯肉炎です。歯肉炎は歯周病と違ってまだ歯周組織が破壊されていない状態を言います。歯肉だけの炎症です。すなわち歯周病の前段階です。

よく見ると歯肉が赤く腫れぼったく、歯ブラシなどで軽く刺激を加えると出血してしまう状態を言います。この状態が長く続くと歯周病に移行してしまいます。歯肉炎と歯周病の大きな差は、「治る」か「治らないか」です。歯肉炎は正しいブラッシングで健康な状態に戻ります。しかし、歯肉炎は痛みが全くないのでほぼ気づくことがない病気だからこそ、気づいた時には歯周病になってしまいます。

 

中程度の歯周病は、歯周ポケットが4~5ミリのポケットです。歯周ポケットに細菌が入り込み歯磨きでは取り取り除けない深さという事です。このあたりから歯肉がむず痒くなったり口臭を他人にまで指摘され、不快感を与えてしまう場合が出てきます。このあたりから歯周組織の破壊が見られます。

重度の歯周病は、ポケットが6ミリ以上ある状態を言います。歯を支える歯周組織がかなり破壊されているので、本来歯槽骨の中に埋まっていないといけない歯の根っこが、露出している状態なので歯の露出面積が広く、歯が伸びたように感じてしまうのです。さらに歯がグラつき硬い物が食べづらく、または、食べられなくなってしまいます。こういった場合は、抜歯適応の歯になってしまいます。残しておくと周りの歯の組織まで溶かしてしまい、歯周病が広範囲になってしまう可能性があります。いくら虫歯でなく健康な歯であっても抜歯してしまう事も十分にあります。

 

もし、検査結果が歯周病と判断された方は、歯周病治療で改善を図ります。歯周治療とは字のごとく「歯周病に罹患してしまった方」が受ける治療です。歯科医院によってその内容や進め方は違いがありますので、実際通院されている歯医者や通院希望の歯科医院に問い合わせてみて下さい。

基本的な歯周治療は、まずは歯磨きの練習です。「子どもじゃないんだから」っと思ってしまう方いらっしゃるかと思いますが、子どものときに習った歯磨きの方法では歯周病になってしまうのです!何故かというと、子どもの頃に習った歯磨きは「虫歯予防」の磨き方なのです。虫歯予防の磨き方は歯の面に対しブラシを90度にあて横にゴシゴシ磨く磨き方です。しかし、歯周病予防の磨き方はそれではダメなのです。歯周病は歯周ポケットの出入り口に付くプラークをいかにキレイに落とすことかがとても大切なのです。いくら歯の面がピカピカでも歯周ポケット周りが磨けていないと意味がないのです。皆様の歯磨きのやり方はいかがでしょうか?歯の面だけのブラッシングになっていませんか?

歯磨きが上手に歯周ポケット付近に当たっているのかをチェックするために、赤い染色液を使用しチェックします。チェック後、歯磨きの練習を数回行います。上手に歯周ポケット周りの落とせる方法を歯科衛生士が指導してくださいます。

ブラッシングが上達をしてくれば歯周病は怖くない病気です。3~5ミリ程度の歯周ポケットの方はこのブラッシングで、出血や歯周ポケットの改善が見込めると思います。しかし、5ミリ以上ある深めのポケットは、歯ブラシだけではなかなか改善しきらないので、歯ブラシでは取り除けない歯周ポケットの深い所にある汚れを、専用の器具を使用し取り除いていくのです。治療終了数日~数週間後に再歯周ポケットの再検査を行います。

ここまでしても治らない保存不可能な歯は、抜歯をします。可能であれば再生療法といって、歯周組織の再生を促進させる治療もあります。現在は、保険治療適応の再生療法もあります。自費治療の再生療法は、歯周組織の再生を促すお薬の種類が違うようです。

しかしこの再生療法は、誰もが出来る訳でなく、適応する状態なのかそうでないのかがあります。その判断はレントゲンや歯周ポケットの検査結果を見て、担当歯科医師が判断されます。適応したとしても、一番重要な歯磨きが上達しない限り、同じことの繰り返しになりますので一番重要な事は、歯周ポケットの周りの汚れをとり清潔に保つことです。なによりこれが一番大切です。

 

正しい知識を持ち、ご自身での的確なブラッシング、メンテナンスこの3つが上手に成り立てば歯周病は怖い病気ではありません。まずは、歯医者での検査をする事でご自身の歯や歯肉の状態などが分かるので、専門家に見てもらいましょう。

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