By KOBEホワイトニング Posted 2021-10-08
顎関節症って?
皆さん「顎関節症」って一度は耳にされた事はありませんか?
または、自分自身顎関節症なのではないか?と思った事がある方もいらっしゃると思います。
今回は「顎関節症」について詳しくお話します。
まず、顎関節症って聞いたことあるけど、顎が外れる病気?と思われる方結構多くいらっしゃいます。
あながち間違いではありませんが、それだけではないんです。
具体的にどんな病気かと言うと、
・顎の痛み
・お口の開閉時に変な音がする
・お口自体が開けにくい、または開かない
このどれか一つでも当てはまる方は「顎関節症」という診断がつくでしょう。
日常生活で具体的な例をあげると
・ハンバーガーが大きなお口を開けて食べられない方
・あくびをすると顎からペキッと音が鳴る
・歯科医院でお口を開けているつもりでも、毎回「頑張って大きなお口を開けてください」と言われる方
皆さまはいかがでしょうか?
《顎関節症を発症しやすいのは?》
顎関節症は10代から30代の若い年代に発症する方が多く、男性よりも女性の方が多いです。
原因は、歯ぎしりや食いしばり、歯列不正や嚙み合わせの不調、ストレスや事故などの外傷からくるものです。
女性が多い原因のひとつには、出産(自然分娩)も関係します。
出産の際に、歯をすごい力でくいしばるので、この時の食いしばりがきっかけで
顎関節症を発症された方も多くいらっしゃいます。
他には、歯列不正や骨格が原因で、正常でない嚙み合わせも顎関節症のリスクが非常に高くなってしまいます。
顎関節症を発症してしまうと、顎や顎の動きだけでなく様々なところに不調症状が出てきます。
個人差はありますが、頻繁に起きるのが頭痛です。
肩こりやめまい、耳の痛みや耳鳴り、首や腰、背中の全身的な痛みなど症状は局所にとどまりません。
《顎関節症の症状があれば何科を受診したらいいのか?》
原因を治すためにはまず、歯科医院を受診して下さい。
咀嚼筋や関節周辺に異常がないか、顎関節の変形やズレの有無をレントゲンや触診などで検査されます。
開口度のチェックは、簡単なのでご自身でも試してみてください。
・まず人差し指と中指でピースする
・そのピースの二本の指をくっ付けて自身のお口に指が縦になるように入れる
この二本の指が入らない方は、顎関節症と診断されます。
健康な方は指を三本縦にしても余裕で入ります。
このような検査を行い、治療が必要となった場合は顎関節症の治療へ移ります。
《顎関節症の治療法》
治療法は歯科医院によって様々です。治療法は全部で6つあります。
・スプリント治療
分かりやすく言えば「マウスピース」です。歯の型どりを行いマウスピースを作成します。
作成後は、そのマウスピースをはめて就寝してもらうだけです。
初めての方は違和感でしかないと思いますが、愛用者さんは「これがないと寝られない」という方もいます。
歯と歯は硬いもの同士なので歯が擦れるとドンドン削れていきます。
マウスピースをすることで、歯と歯の間に一層クッション材が入るので、歯同士が擦れあうことはなく、代わりにマウスピースが削れてくれます。
マウスピースには穴があきますが、歯は守られます。
穴が大きくなってきた場合や、嚙み合わせの状態をチェックしてもらいながら作り変えのタイミングを歯科医師と相談してみてください。
・薬物療法
薬で痛みを抑えます。筋肉のコリや緊張が高い方にお薬を処方し様子を見ます。
・理学療法
専用の機械で電気治療を行います。お口の周りの筋肉に電気を流し筋肉を和らげます。
・運動療法
顎周りの筋肉のほぐし方やストレッチを直接指導し、毎日患者さん自身で行ってもらいます。
これだけでもお口を開けれる量ががかなり変わってくるので、お金もかからないマッサージです。
・心身医学療法
ストレスの元となっている根本的な原因へアプローチする事です。
場合によっては精神科をご案内する場合もあります。
・矯正治療
全員の方に当てはまる訳ではありませんが、歯列不正の方には歯列矯正を行う事で、正常な噛み合わせに調整することで徐々に顎関節症が緩和されます。
患者さんそれぞれにあった処置法があったり、組み合わせた治療法というのも有効的だったりするので、しっかり担当歯科医師のカウンセリングを行い納得のいく治療を受けて下さい。
顎関節症でホワイトニングをしても大丈夫ですか?とご質問をいただくこともあるのですが、ホワイトニングを施術する時にはマウスオープナーを装着します。
マウスオープナーでお口を大きく開けることになるので、出来れば顎関節症の治療を終えてからホワイトニングをすることをオススメします。