お口の中は細菌だらけ?しっかり歯磨き以外でもケアを☆

By KOBEホワイトニング Posted 2023-12-22

~歯の付着物・沈着物について~

 口の中にはたくさんの付着物・沈着物があることはご存知でしょうか。

歯石やプラーク、という言葉は皆さん聞いたことがあるかと思います。その他にもお口の中にはさまざまな種類の付着物・沈着物があるので、詳しく紹介していきたいと思います。

 ・ペリクル(獲得被膜)

 ペリクルと呼ばれる歯の表面に形成される透明な薄い膜があります。このペリクルは酸から歯を保護する役割があります。むし歯というのは、むし歯菌が出す酸によって歯が侵食されてできるのです。ペリクルは細菌を含んではいないですが、プラーク形成の足がかりとなり、口腔細菌が付着しやすいのです。歯ブラシでこすっても除去できないですが、歯科衛生士による専門的機械清掃で除去ができます。定期検診でクリーニングを受けると歯がツルツルになるのは、汚れと一緒にペリクルの除去も行っているからです。

 ・食物残渣

 食事をした後に、歯と歯の間などに停滞した食物由来の物質です。俗にいう食べカスのことを指します。この食物残渣の存在は、口腔内の不快な感覚を引き起こします。多くは舌や口唇を使って取ることができ、唾液などの自浄作用や、お口をゆすいだ時に簡単に除去ができます。

 ・色素沈着(ステイン)

 ステインという言葉をテレビなどで聞いたことがある人もいるかと思いますが、俗にいう着色のことです。この色素沈着には二種類あります。

 一つめが外因性による色素沈着です。紅茶やコーヒーやワイン、緑茶やカレーなどの飲食物、そして、タバコのタールなどがあげられます。これらの色素沈着は、先ほど説明したペリクルの上に沈着しているものが多いため、研磨剤が入っている市販の歯磨き粉を使用することで、ある程度は除去ができます。しかし、完全に色素沈着を落とすことができないので、定期検診で歯科衛生士による専門的な機械で除去、研磨をすることで、より効果的に除去ができます。

 二つ目が内因性による色素沈着です。むし歯が神経(歯髄)まで侵食してしまうと、歯の神経は死んでしまい、歯の色が変わっていきます。その他には、テトラサイクリン系の抗菌薬を歯の形成期(0~12歳頃)に大量に摂取してしまうと、副作用として永久歯が灰色がかった歯になってしまいます。その他にも歯の形成不全がみられたりする場合もあります。これらは機械での除去が不可能です。

 ・プラーク(歯垢)

 この言葉はよくテレビでも出てくる言葉なので、ご存知の方は多いかもしれません。

プラークは、ペリクルに細菌が付着し、増殖することで形成されます。プラーク1mgの中には、数億の細菌たちが存在しているとい言われています。その細菌の中にむし歯菌や、歯周病菌が潜んでいるので、むし歯や歯周病の原因にもつながるのです。また、高齢者では歯周病原性細菌が原因で、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります。

 このプラークは歯面に強く付着しているので、口をゆすぐ程度では除去されません。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯の溝にプラークたちは付着します。歯ブラシや、デンタルフロスを使用すれば除去ができます。

 このプラークたちは歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラークに分けられます。

 歯肉縁上プラークは、歯ぐきより上の歯面に付着するものを指します。

 歯肉縁下プラークは、歯周ポケット内に存在します。歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目の溝のことを言います。健康な歯ぐきでも2mm程の溝が存在します。

 また、この歯肉縁下プラークは付着性プラークと非付着性プラークに分けられます。

 付着性プラークは、歯の根っこである歯根面に付着しており、歯石の沈着や歯根面のむし歯の原因となります。

 非付着性プラークは、付着性プラークの上や歯周ポケットの溝の中を浮遊しています。

 歯肉縁下において、プラークの中に潜む細菌たちが増加していくことで、歯周組織を破壊したり、歯周組織内に侵入して、歯周病を憎悪させるのです。

 ・歯石

 歯石という言葉は皆さんご存知かと思います。歯石というのは、先ほど説明をしたペリクルの形成、プラークの形成、石灰化のステップを経て歯石は形成され、歯面に沈着したものをいいます。その表面は粗造で多孔質であるため、プラーク付着の母体となり、歯石の上にプラークが付着しやすいのです。このプラーク付着後、徐々に歯に近い部分から石灰化が始まり、次第に大きくなって固着し、硬くなってしまいます。

歯石も歯肉縁上歯石と、歯肉縁下歯石に分けられます。

 歯肉縁上歯石は歯ぐきより上の歯面に沈着する歯石のことを指し、肉眼でみることができます。その色は大体が白色から黄白色をしています。また、この歯肉縁上歯石が沈着しやすい部位があります。それは、唾液が出やすい耳下腺開口部付近と、舌下腺開口部付近です。歯石の主成分の80%がリン酸マグネシウムや炭酸カルシウムを含んでおり、唾液がたくさん出るところは、この物質たちの濃度が上昇するため歯石が沈着しやすいのです。部位としては、上の奥歯の頬側と、下の前歯の裏側です。この歯石は比較的脆く、歯面への接着度は弱いので、専門的器具による除去は比較的容易です。

 歯肉縁下歯石は、歯周ポケットの中に沈着します。この歯石は暗褐色から黒褐色で、歯に強固に沈着していて、歯石自体も硬く除去しにくいです。また、好発部位は特に特定されていないため、どの歯にも沈着する可能性があります。

 歯周ポケットの中に存在するので、肉眼ではなかなかみることが難しいです。その時はレントゲン撮影での確認や、専門的な器具を使って触知をしていきます。この歯石は歯周ポケット内に生息する細菌の停滞場所となるため、歯肉縁上歯石に比べて歯肉に対して大きくダメージを与えます。

 ・舌苔

 舌の表面に付着した汚れのことを指します。口腔内の脱落上皮細胞や白血球、さまざまな細菌などから構成されていて、ピンク色から灰白色の泥状の物質です。この舌苔が口臭の原因の一つとも言われております。

子どもには舌苔の付着は少ないですが、歯周病にかかっている患者さんの舌には舌苔が存在することが多く、健常者と比較しても舌苔の厚みが強いです。舌苔は歯ブラシや舌ブラシを使って清掃すれば、簡単に除去ができます。

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